社長のひとりごと [PRESIDENT'S BLOG] 日常の様々な出来事を徒然なるままに

KNSメンバーズ・コラム

2011年02月02日(水) Vol.50 田村孝(株式会社冨士精機)

矜持のこころを失った日本人

 最近の世相がおかしいことに疑問をもち、その原因を探っていく中で
『日本解放第二期工作要綱』というものにぶちあたりました。
内容はこうすれば日本を転覆できるという手順が詳細に書かれています。 
 約40年前に書かれたものであるにもかかわらず、
現実に日本で起こっていることとあまりにも符合していて不気味でさえあります。
 この要綱の一番初めの第一期目標には日中国交正常化ということが書かれています。
次に世論造成の為にどのように政界やマスメディアに侵食していくかという事が
克明に書かれていて、政治家・マスコミ・芸能人等を自分たちの意のままに動かすことが
大きな目的となっています。

田村孝

 第二期目標は、民主連合政府の形成ですが、
これは一昨年の政権交代で目標を成し遂げたというところに来ています。
これがそのまま続くと、第三期目標として掲げているのが、日本人民共和国の樹立です。
 日本のすべての伝統を壊してその根幹を絶つというのが最終目標で、
日本の精神的支柱を完全につぶしたうえで、日本を自分たちの傘下にしよう
というのが最終の狙いです。
ことの真偽はともかく、最近のテレビは内容が稚拙な気がしてなりません。
新聞の報道も、各社横並びの偏った論調が気になります。
 幸いインターネットの普及で、その気にさえなれば『確かな情報』を
私たちはいつでも手に入れることができます。
中国共産党もさすがに40年後にこのような情報ツールが世界中に張りめぐらされるとは
想像もしなかったのでしょう。
 かつて教鞭をとっていました私としまして、これら一連の負の活動の中で
最も憂いていることは学校教育の問題です。
なかでも最大の失敗は『ゆとり教育』と『学校週休二日制』の導入です。
 ゆとり教育については、ここにきてその非を認める動きが出てきて
学習指導要領も改正されますが、二日制がいつになったら解消されるのか。
これら誤った方向への推進者の中心が日教組ということはあまり知られていない事実です。
危機感をもちつつ、では私たち中小企業経営者に何かできないか、
と考え05年にフィールドコア平野を立ち上げました。
簡単に言えば異業種グループですが、
『もの造りの大切さ楽しさの次世代への伝承活動』を活動理念としています。(写真)
小学校・中学校・高等学校でのキャリア教育が活動のフィールドとなります。
 昨年、地元平野区にある公立中学校へ行く機会がありました。
高校受験を控えた多感な時期の彼らに何を伝えるべきか。
悩んだ挙句、ハードルが高いかもという懸念をもちつつ
上段から『矜持のこころ』をテーマに話しかけました。
 食品業界の方が『矜持のこころ』を逸すると食品偽造事件につながります。
建築設計事務所が『矜持のこころ』を逸すると耐震偽造事件につながりました。
政治家・学校の先生、そして親が『矜持のこころ』を失うとどうなるか、
事例を挙げて説明しましたが、当初の意に反して
彼らのこころに染み入っていくのがよくわかりした。
そして『矜持のこころ』をもって技を磨いた、
この国が世界に誇る製造技術の素晴らしさを伝えるくだりでは
目を輝かせて聞いてくれました。
 ○原子力発電所を造れるのは、世界でも三菱・日立・東芝の3社のみ。
 ○高速鉄道のレールに使用する粗鋼の生産技術をもつのは新日鐵と西日本製鉄だけ。
 ○中東に敷き詰められているパイプラインは100%日本製。
等々。
これらは妥協を許さず、誠実な作業体系で何年も積み重ねてきた技術の集大成の成せる技でしょう。
 この日の授業を終え中学生諸君の反応を顧みて、改めて日本人の精神的支柱は
『矜持のこころ』にあると強く感じました。
この国の将来のことを真剣に考える必要がると最近つくづく思います。
ほんの数年前まで殆どの日本人が持ち合わせていた『矜持のこころ』を、
今一度呼び起こす必要性を痛烈に感じます。

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